本日はやっと全リスキーモブとサブクエも終えクリア後の感動となり、クリア時間は50時間です。
総合評価
総合的には神ゲーには及びませんが、良作といった感じです。
- ストーリーについてはダークファンタジーらしく主人公クライブが大悪党としてクリスタルを生み出すマザークリスタル壊すって話で大筋としては非常に良かったです。
- 戦闘については従来のコマンド制ではなくがっつりアクションとなり、制作陣にデビルメイクライを作っていた方がいるとのためところどころデビルメイクライっぽい演出等も入り非常に良かったです。
- サブクエについて、いくつかお使い的なのはありますがFF16の世界観がわかるようなサブクエもあり非常に面白かったです。
- キャラクターについて、メインで登場するキャラも敵役もサブキャラも個性豊かでこちらも非常に良かったです。特に一押しは甥っ子大好きバイロン叔父さんですね。とにかく甥っ子が可愛いくてたまらない叔父さんが非常に可愛かったです。
- 目玉の召喚獣合戦については迫力はすごいです。映像としては非常に良いのですが、なんしかイベント戦的な要素が強く圧倒的にクライヴ側のイフリートが強いです。後半に他召喚獣のスキルも2つだけ使えますが使わなくても問題ないです。
以降は個別に掘り下げて感想述べていきます。
ストーリーについて
クライヴが「人が人として生きられる世界」を作るためにクリスタルの牢獄を破り、マザークリスタルを破壊し「大罪人シド」として、奴隷のようなな扱いをされているベアラー(通常の人間ではなく魔法が使える)を救う話ですがお子様向けではなく大人向けとして非常によかったです。
ベアラーの虐殺や、戦争の恐怖、男女の関係、主要キャラの死等ダークファンタジーしてるって感じでした。
ただ幾つか不満点があり、
- アナベル(主人公の母親)についてで、序盤から悪役として活躍しておきながら最後はあっさり自死で終わる結末には正直がっかりしました。
感動的にするならべたですが実は操られてて最後に主人公なり弟のジョシュアをボス等から守って母親を取り戻して死ぬとか、最後まで悪役ならドミナント化やモンスター化して戦う展開、自死などさせずクライブがされたようにアナベルにベアラーの刻印をつけて堕とす等の展開が個人的には欲しかったです。 - サンブレク皇国の神皇シルベストルはなぜバハムートである息子に対して何の対策もとらずに後妻(アナベル)との間の子(オリヴィエ)を次期神皇にしたのか。この世界ではドミナントの力は強力で対抗できるのは同じドミナントしかない世界であれば対抗策としてドミナントを擁するか、人質や枷で縛るかしないとドミナントが暴れたらどうするんだと。
ストーリー的にはシルベストルは息子であるオリヴィエ(アルテマの傀儡)に操られていたのかもしれないが、指導者としてリスクヘッジがなさすぎる。 - ラストについて追加エピソードがないと結末が分かりにく終わり方。結局クライブは生きているのか?ジョシュアは?
おそらくクライブは生きているけどジョシュアは…。他にも名前だけ存在しているリヴァイアサンはDLCかな?
戦闘アクション
今までのコマンドRPGではなくアクションRPGに振り切ったことは自分としては良くもあり悪くもあると考えています。
古参FFファンとしてはコマンドRPGのが良かったのではないかと思っています、基本はFF7リメイクみたいなコマンドで+α何かアクション的な物でもよかったかなーと。
- まず操作が主人公のクライブしか使えない。テイルズやゼノブレイド等アクションRPGでも他キャラ使えたりしたのに、FF16はそもそもパーティーキャラが少ないし、他キャラの装備もないし。主人公だけ操作で装備も他気にしなくていいってのはシンプルといえば聞こえはいいけど、戦略もなにもない。
- ファイナルファンタジーといえば魔法、ジョブ、召喚獣と思っていますが、魔法が弱いというかファイガやブリザガ等プレイヤー側は使えない。モンスターはメテオ等おなじみの魔法使えるがこれも使えない。
今回はジョブではなく召喚獣の付け替えでちょっと今までと味変しているがアクションRPGのせいか数が少なく、スキルも最大2体×2の4個までしか使えず物足りない。 - 召喚獣合戦は非常に迫力があって演出はすばらしいです。特にタイタン戦とバハムート戦は迫力がすごいの一言です。バハムート戦では兄弟の初共闘もあってかなり燃える展開になっていました。
- 難易度については自分にはちょうどよかったかなと。序盤は回復薬も少なく、強敵には負けることはありましたが、中盤以降ポーションの数が増えてくると回復POTさえあればノーコンティニューでもクリア可能なレベルです。
以前難易度について最初からハードモードがほしかったとネットで話題になったこともありましたが、アクションRPGとくにソウルライクが得意なプレイヤーにとってはぬるい部類かもしれません。
サブクエ
特に印象に残っているのは、「純熟の果てに前後編」でロストウィングのカンタンの話ですね。カンタンの復讐を遂げても家族として再出発するところが良かったです。
サブクエも暗い話が多く自分としてはかなり良かったです。鍛冶師ブラックソーンのクエをするとブラックソーンただのかまってちゃんだなと思ってしまいました。
キャラクター
ファイナルファンタジーなのでまあ美形が多いですね。印象深いキャラについて
- 一番のお気に入りは甥っ子大好きバイロンです。自分もいい年齢になっているので共感できるからかもしれません。叔父さんとの砂漠での旅や甥っ子のため隠れ家まで来て援助をする、笑い方も豪快で非常に個性があるいいキャラです。
- 美形が多い中でもシドは渋くてかっこよかったですね。最初見た時からこのキャラ絶対途中離脱キャラだとおもっていました。最後の息を引き取るシーンが特によかったです。
- 女性陣の中ではアナベラと最後のほうに出てきたエッダが個人的に綺麗でした。アナベラ性格はマジでクッソですが顔はめちゃ美人ですね。サブクエに出てきましたが、エッダとガブはどうなるんでしょうね。よければDLCでその後があれば。
- ミドについてはシドの死亡後新しい隠れ家になって当然のようにいますが、どうせならきちんとした登場してほしかったですね。キャラとしては明るいかわいい子って感じでヒロイン枠?なのかと思えるほど。ただしFF16のヒロインはバイロン叔父さん又はトルガルです。(異論認めます)
最後に
最初にも書きましたが、全体としては良作とは思いますがこの内容なら正直ファイナルファンタジーではなくアクションRPGとして新規IPでもよかったのではないかと思います。FF16でFFぽいなーと思えるのは召喚獣くらいでした。ヴァリスゼアにおいてクリスタルは生活において重要ですが、クライヴ達ドミナントはクリスタル無くても魔法が使えるし主観としてあまりクリスタルの重要性が分かりにくかったです。その魔法も使うのがマジックバーストでの追撃でしかほぼ使わずFFらしい魔法(フレア、ホーリー、魔法のアルテマ等)がなかったです。
一方ストーリーは重厚かつダークな感じで、キャラクターもしっかりしており戦闘はアクションとしては十分に面白い内容でした。